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OYIS 2020 Set2 48
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Ryoko Morimoto

Ryoko is the new EAL teacher at OYIS, but she is not a NEW teacher! She taught 3rd and 4th grade at a Japanese magnet public school in California for over 10 years. In San Francisco, she was also a project manager with several software companies. Originally from Osaka, she loves languages, has a Labrador retriever puppy, and is learning Korean in the hope to sing BTS songs.

「家でも頑張って英語で話した方がいいでしょうか。」「バイリンガルに育てたいのですが、英語がある程度できるようになるまでは日本語(あるいは韓国語、スペイン語など英語以外の母国語)の本は読ませない方がいいでしょうか。」

ご家庭での言語サポート

「家でも頑張って英語で話した方がいいでしょうか。」「バイリンガルに育てたいのですが、英語がある程度できるようになるまでは日本語(あるいは韓国語、スペイン語など英語以外の母国語)の本は読ませない方がいいでしょうか。」

私はOYISに来る前、サンフランシスコの公立小学校で担任を持っていました。

サンフランシスコは多文化な街で、色々な国の出身者が住んでいます。日本や他の国から駐在や永住でアメリカに来られたご家族もいらっしゃいましたが、子供たちの英語を伸ばすために母国語(最近は継承語とも言われています)を使い続けるべきかどうかを悩んでおられる保護者の方も多くいられました。答えは、「母国語を家でもどんどん使って下さい」です。(余談ですが、私の勤めていた学校は第一外国語として日本語を教えている学校で、外務省のサイトにも紹介されました。)

移民で出来た国とも言えるアメリカでの『英語を母国語としない人たちへの英語教授法』の歴史の中で、一時期はSink or Swimで言葉がわからなくても英語にどっぷり浸かるのがいいと言われていました。

しかし今では、母国語を使うことによって、子供たちの知識や理解度がますます深まり、その知識を英語に移行することで、意味のある英語習得に繋がり、ゆくゆくは一ヶ国語だけを話す人よりもいろいろな事が出来ると言われています。(ただ、バイリンガル、トライリンガル+の子供は言語習得まで時間がかかるのも研究でわかっていますので、保護者の方々の忍耐力も重要になってきます。)

また、家族や大事な人たちと母国語を使い続けることは、精神面でも子供達に良い影響を与えることも多くの研究で証明されています。自信、自己アイデンティティも強まり(自分を形成する1つである、私は何人?のような疑問にしっかりと向き合えるようになる)、しっかりと自分の意見を持ち、人に流されにくい子供に育ちます。

また、言葉だけではなく、異文化を理解するということで、国際力豊かな子供に育ちます。MYPやDPまでいくと、例えば同じ政治に関するトピックでも2カ国語で書かれた記事を読むことで、その国からみた視点や立場が批判的に見えてくるようになります。クリティカルシンキングスキル(批判的思考)が自然についてくるのです。

そこで、OYISの保護者の方々へも、「家ではどんどん母国語でお話をしてあげてください」とおすすめします。低学年では本の読み聞かせもGoodです。また、ご家庭で話す言語でどんどん質問してあげてください。見た映画や、どこかに遊びに行った後のお話でもいいのです。その感想や意見を聞いて、お子さんの考える力を育くんであげて下さい。その時に少し意識して頂きたいのが、子供の探究心や、自主性を育てるように話しかけて下さい、ということです。

どの言語であっても、言語は思考のツールであり、それが子供の成長に繋がります。「映画ではどのキャラクターが一番好きだった?どのキャラクターになりたい?どうして?」「このお話、ママはエンディングがちょっと違うと予想してたけど、OOちゃんはどう思った?どうしてかな。」と言う感じです。

とは言っても、子供が大きくなるに連れ、あまり話してくれなくなると思います。そこでお勧めしているのが、ディナーでの会話です。一人ずつ順番にその日にあったことについて話していくのです。(もちろん大人もシェアします。)例えば、「今日嬉しかったことと、学んだことを1つずつ」です。嬉しかったことは「今日友達と一緒にランチを食べた」でもいいのです。学んだことは、学校のあった日は必ず何かあるはずなので、1日を振り返るいい機会になるかもしれませんね。

我が家では子供たちが小学生の頃からこれを実践していますが、高校生になった今でも授業で学んだことを話してくれます。先週は長女が生物の授業で学んだ遺伝子性の病気の話から始まり、アメリカや日本社会での知的障害者の受け入れ方についての話に発展しました。最近は親の我々の方がたくさん学ばせてもらっています。

オバマ大統領は、忙しくてもディナーテーブルでは、子供達にその日の「Roses and Thorns」を聞いていたそうです。(OYISの授業では「Stars and Wishes」を使ってお互いのワークにコメントしているので似ていますね。)

みなさんも今日から始められてはどうでしょうか。

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